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3月, 2026の投稿を表示しています

大学院修了生が論文奨励賞を受賞(都市有害生物管理学会)

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 2025年3月に大学院博士前期課程を修了された小嶋さくらさん(現在は鳥取県在住)が、このたび 都市有害生物管理学会 の論文奨励賞を受賞されました。ちなみに、都市有害生物管理学会は、 日本学術会議協力学術研究団体 であり、以前は日本家屋害虫学会という名称でした。  受賞論文は、小嶋さんの修士論文の一部分を学会誌へ投稿したものです。 受賞論文 小嶋さくら, 菊池隼人 , 押田龍夫 ,山内健生 (2025) 北海道帯広市において動物の巣材とベイトトラップから採集された小蛾類. 都市有害生物管理, 15(1): 1-15.  この内容は、帯広畜産大学HPに ニュース として掲載されました。 ケラチン食蛾類の調査のため、試作したベイトトラップを設置する小嶋さん

大学院修了生(友田君)の旅立ち

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 2026年3月31日(火)、 大学院M2の友田君が、最後まで残って研究室の片づけをしてくださった後に旅立って行かれました。寂しくなります。  友田君は学部生の時からゾウムシの研究を行い、これまでに複数の論文を学会誌に投稿されました。後輩の面倒見も良く、卒業論文のチェックをしてもらった後輩が何人もいるそうです。そんなわけで、「友田先輩には来年度も研究室に残ってほしい!」と本気で思っている後輩が何人もいるそうです(留年してほしいってこと?)。  また、友田君は、高校時代に新聞部で活躍され、研究室でも『蟲魂ニュース』という冊子をほぼ独力で定期発行されました。この冊子のおかげで、途絶えていた卒業生との交流も生まれました。好評だった『蟲魂ニュース』ですが、友田君の大学院終了をもって休刊となります。  明日(4月1日)から、友田君は、 十勝毎日新聞社 の新聞記者として社会人生活を始められます。 旅立つ直前に私物のホワイトボードを持つ友田君。イラスト作成も上手!

大学院修了生(開澤さんと篠谷君)の旅立ち

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 2026年3月25日(水)、大学院を無事に修了された 開澤さん (大学院D3)と篠谷君(大学院M2)が新天地へ向けて旅立って行かれました。  篠谷君は、子供の頃からの虫屋さんで、修士研究では蚊の研究をされました。十勝地方全域をまわって蚊を調査されたのですが、その際に様々な他の昆虫も採集されました。それらの標本を研究室メンバーに譲渡されたので、篠谷君のおかげで重要な研究材料を手に入れたメンバーも少なくないです。研究室の陰の功労者ですね。  開澤さんは4月から富山県職員に、篠谷君は4月から鹿児島県職員になられます。そのため、開澤さんは富山県へ向けて自家用車で、篠谷君は鹿児島県へ向けて飛行機で旅立たれました。これからも元気でご活躍ください! 出発直前に車へ荷物を詰め込む開澤さん(右端)と見送りの後輩達 出発前の挨拶を指導教員にする篠谷君(撮影者: 有川慶彦 )

開澤さん(大学院博士後期課程3年)の送別会

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 2026年2月23日(月)の19時から、本研究室に6年余り在籍された 開澤菜月 さん(大学院D3、 日本学術振興会特別研究員 DC1)の送別会が、野生動物学研究室、昆虫学研究室、開澤さんの同級生の有志によって開催されました。会場は、大学の近くにある「山の猿」という居酒屋でした。開澤さんは後輩の面倒見が良いことでも有名で、彼女がいなければ卒業できなかった後輩が何人もいるとかいないとか。そういうお人柄なので、年度末の忙しい時期にもかかわらず、宴に人が集まりました。幹事のA君(野生動物学研究室4年生)、自分も引っ越し直前なのに、企画していただきありがとうございました。  開澤さんは、学部3年生の時からヤスデ類とムカデ類について研究を開始されました。そして、学部4年生の時に執筆された オオチャイロイシムカデの論文 を皮切りに、多くの学術論文を出版されました。ちなみに、開澤さんが筆頭著者として学生時代に出版・受理された論文は14本(英語論文8本、和文論文6本)もあります。その中には、 日本蜘蛛学会での学生発表賞 やThe first Asian Colloquium of Soil Zoology (ACSZ 2024) でのBest Presentation Awardの元になった論文も含まれています。このたび、研究成果をまとめた分厚い博士論文を帯広畜産大学へ提出され、博士(農学)の学位を取得されました。  開澤さんは、4月からは富山県職員として 富山県砺波農林振興センター でお仕事をされる予定とのことです。 歓談中の送別会参加者 (右から3人目が開澤さん、左から2人目は 押田先生 、撮影者: 有川慶彦 )

帯広畜産大学の令和7年度卒業式

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 2026年3月19日(木)の午前中、帯広畜産大学で令和7年度の卒業式が行われました。本研究室では、大学院ドクターコース1名( 開澤さん )、マスターコース3名(篠谷くん、渋谷くん、友田くん)、学部4年生3名(有田さん、田中くん、山田くん)が巣立っていきました。ご卒業・終了おめでとうございます!なお、上記7名のうち1名は、当研究室の大学院へ進学予定です。  お昼からは、お隣の 昆虫生態学研究室 と合同で、2号館3階のラウンジにて歓談が行われました。その冒頭、指導教員から卒業生・終了生へ卒業証書が手渡され、3年生からはメッセージが貼られた色紙が手渡されました。在学生だけでなく、卒業生のO君も駆けつけてくれました。 記念写真を撮る直前の両研究室メンバー(学生ルームにて)

学生による多足類論文の出版「Centipedes and millipedes under the snow in eastern and northern Japan」

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 大学院 D3の 開澤菜月 さん ( 日本学術振興会特別研究員 DC1) が 執筆した下記論文が 日本土壌動物学会 の学会誌『 Edaphologia 』に掲載されました。冬季に積雪下で活動するムカデ類とヤスデ類 に関する論文です。この論文は帯広畜産大学と 弘前大学 の共同研究の成果です 。 別刷りPDFが必要な方はご連絡ください。  書誌情報 Hirakizawa, N., Nakamura, T., and Yamauchi, T. (2026) Centipedes and millipedes under the snow in eastern and northern Japan. Edaphologia , 118: 1-16. 要約:  The subnivean microhabitat (the air space between the ground and snow) is dark, relatively warm, humid, and thermally stable throughout winter, and protects organisms from wind and lethal temperatures. Although the winter activity of invertebrates has been studied in North America, Europe, and parts of northeast China, little is known about centipedes and millipedes under the snow in Japan. To clarify their winter activity, we set up pitfall traps at 11 sites with heavy snowfall in the cold regions of eastern and northern Japan . Ten pitfall traps were set up at each study site from October to April in 2017–2020 (two winter seasons at one site). A to...

学生が第2著者の生物学史論文の出版「両生類・爬虫類研究者史 ハンス・ザウターの小伝 ―日本での活動を中心に」

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   大学院D3の 開澤菜月 さん ( 日本学術振興会特別研究員 DC1) が第2著者である下記論文が『 Caudata 』に掲載されました。台湾での活躍で著名なハンス・ザウター( Hans Sauter 、漢字表記:紹徳)に関する内容です。この論文では、詳細が知られていなかった ハンス・ザウターの日本での活動がまとめられています。  掲載雑誌の『Caudata』は、 有尾社 が出版している Caudata ( 有尾目 )を中心とした両生類・爬虫類専門雑誌 です。この雑誌は、普通の書店には置いてありませんが、一般の方も通販で購入可能です( 定価1800円 )。 書誌情報 山内健生・開澤菜月・桒原良輔 (2026) 両生類・爬虫類研究者史 ハンス・ザウターの小伝 ― 日本での活動を中心に . Caudata, 8: 73-82. 掲載論文の1ページ目 『Caudata』第8号の表紙

学生による多足類論文の出版「利尻島・礼文島のヤスデ綱およびムカデ綱ゲジ目」

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  大学院 D3の 開澤菜月 さん ( 日本学術振興会特別研究員 DC1) が 執筆した下記論文が『利尻研究』に掲載されました。『利尻研究』は、利尻町立博物館の研究紀要です。掲載論文の内容は、利尻島と礼文島における野外調査、および 利尻町立博物館 の収蔵標本の調査に基づいた研究の成果です。なお、 この研究は、開澤さんが獲得した 利尻島調査研究事業 の助成金(2024 年度採択)に基づいて行われました。 書誌情報 開澤菜月・ 桒原良輔 ・山内健生 (2026) 利尻島・礼文島のヤスデ綱およびムカデ綱ゲジ目 . 利尻研究, 45: 67-76. [ Hirakizawa, N., Kuwahara, R. , and Yamauchi, T.   (2026)  Diplopoda and Scutigeromorpha (Chilopoda) from Rishiri and Rebun Islands, Hokkaido, Japan .  Rishiri Studies ,  45: 67-76. ] 要約 利尻島・礼文島から4 目6 科6 属6 種のヤスデ類を記録した.そのうち,利尻島新記録は3 種 (フジヤスデモドキ Japanioiulus lobatus ,ヒガシオビヤスデ Epanerchodus orientalis ,エゾヤマンバヤスデ Levizonus montanus ),礼文島新記録は4 種(フジヤスデモドキ,カギアンガラヤスデ(新称) Angarozonium aduncum , Yasudatyla yasudai ,エゾヤマンバヤスデ)であった.また,利尻島からは ゲジ Thereuonema tuberculata が確認され,日本におけるゲジの北限記録となった. Abstract A total of six millipede species were recorded from Rishiri and Rebun Islands, Hokkaido, Japan. Of these, three species ( Japanioiulus lobatus ,  Epanerchodus orientalis , and  Levizonus montanus...

学生企画展示「知られざるゾウムシの世界」

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  本研究室の大学院M2の友田壮祐君と学部2年生(研究室配属前)の大崎陽菜さんによって、学生企画展示「知られざるゾウムシの世界」が 帯広畜産大学附属図書館 で開催され、無事に終了しました。図書館での小規模な展示なので、昆虫標本は用いず、ゾウムシに関する書籍、POP、写真などが展示されました。随所に工夫がこらされており、博物館でも展示できるレベルだったと思います。もっと早くにこのブログで取り上げれば良かったのですが、うっかりしておりました。  友田君は、卒業研究の時からゾウムシ類にはまっているバリバリのゾウムシ屋さんです。苦労して研究を進め、ゾウムシ類に関する複数の論文を学術雑誌へ投稿されています。ちなみに、高校時代には新聞部に所属しており、現在は帯広畜産大学の ちくだい広報アンバサダー としても活躍されています。  大崎さんは、昆虫採集に熱を入れられている虫屋さんで、畜大公認サークル「 蟲研究会 」のホープです。どういうわけか、ゾウムシ愛にあふれています。そして、採集記録の出版にも真面目に取り組まれていて、偉いなあと思います。将来が楽しみですね。  詳細は下記からご覧ください。 学生企画展示「知られざるゾウムシの世界」を開催中! – 帯広畜産大学 図書館での展示風景