卒業生によるヤスデ新種記載論文の出版「北海道産フジヤスデ属(ヤスデ綱:ヒメヤスデ目:ヒメヤスデ科)の1新種,およびその大発生に関する記録(英文)」
今年3月にドクターコースを修了された研究室メンバー 開澤菜月 さん (現在は富山県) が 執筆した下記論文が 日本蜘蛛学会 の学会誌『 Acta Arachnologica 』に掲載されました。北海道産ヤスデの新種記載 論文で、本新種の大発生などについても記録しています。 この論文では、 北海道で採集されたフジヤスデ属( ヒメヤスデ目:ヒメヤスデ科)のヤスデ1種を新種と認め、学名「 Anaulaciulus kita (アナウラキウルス・キタ)」を与え、「キタフジヤスデ」という和名も提唱しました。学名の種小名である「 kita (キタ)」は、本新種が北海道のみで見つかったことから、日本語の「北」にちなんでいます。 本新種は、北海道内の 4 市 1 町(釧路市、上士幌町、帯広市、北広島市、札幌市)で確認され, 3 月から 11 月にかけて採集されました.一方で,本新種の大発生および屋内侵入は、 9 月下旬から 10 月にかけてのみ観察されました.大発生する不快害虫の種名が確定したことにより、本種の駆除や防除ための研究の進展が期待されます。 なお、北海道で大発生するヤスデとしては、本新種の他にヤケヤスデ(ヤケヤスデ科)という種も知られています。 この論文の内容は、開澤さんの博士論文の一部分であり、2026年5月に 第48回日本土壌動物学会大会 ( 大東文化大学 )でポスター発表されました。 本研究は、 JSPS 科学研究費補助金( 科研費 ) JP23KJ0075 の助成を受けて実施されました。 書誌情報 Hirakizawa, N., Kuwahara, R., and Yamauchi, T. (2026) A new species of the genus Anaulaciulus (Diplopoda: Julida: Julidae) from Hokkaido, Japan, with notes on its outbreaks . Acta Arachnologica, 75(1): 119-128. [ 北海道産フジヤスデ属(ヤスデ綱:ヒメヤスデ目:ヒメヤスデ科)の 1 新種,およびその大発生に関する記録 ] 要約: A new species, Anaulaciulus kita sp. nov., is...