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学生による多足類論文の出版「Centipedes and millipedes under the snow in eastern and northern Japan」

 大学院 D3の 開澤菜月 さん (日本学術振興会特別研究員DC1) が 執筆した下記論文が出版されました。冬季に積雪下で活動するムカデ類とヤスデ類 に関する論文です。この論文は帯広畜産大学と 弘前大学 の共同研究の成果です 。 別刷りPDFが必要な方はご連絡ください。  書誌情報 Hirakizawa, N., Nakamura, T., and Yamauchi, T. (2026) Centipedes and millipedes under the snow in eastern and northern Japan. Edaphologia, 118: 1-16. 要約:  The subnivean microhabitat (the air space between the ground and snow) is dark, relatively warm, humid, and thermally stable throughout winter, and protects organisms from wind and lethal temperatures. Although the winter activity of invertebrates has been studied in North America, Europe, and parts of northeast China, little is known about centipedes and millipedes under the snow in Japan. To clarify their winter activity, we set up pitfall traps at 11 sites with heavy snowfall in the cold regions of eastern and northern Japan. Ten pitfall traps were set up at each study site from October to April in 2017–2020 (two winter seasons at one site). A total of 120 traps were set, and centip...

学生が第2著者の生物学史論文の出版「両生類・爬虫類研究者史 ハンス・ザウターの小伝 ―日本での活動を中心に」

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   大学院D3の 開澤菜月 さん (日本学術振興会特別研究員DC1) が第2著者である下記論文が『 Caudata 』に掲載されました。台湾での活躍で著名なハンス・ザウター( Hans Sauter 、漢字表記:紹徳)に関する内容です。この論文では、詳細が知られていなかった ハンス・ザウターの日本での活動がまとめられています。  掲載雑誌の『Caudata』は、 有尾社 が出版している Caudata ( 有尾目 )を中心とした両生類・爬虫類専門雑誌 です。この雑誌は、普通の書店には置いてありませんが、一般の方も通販で購入可能です( 定価1800円 )。 書誌情報 山内健生・開澤菜月・桒原良輔 (2026) 両生類・爬虫類研究者史 ハンス・ザウターの小伝 ― 日本での活動を中心に . Caudata, 8: 73-82. 掲載論文の1ページ目 『Caudata』第8号の表紙

学生による多足類論文の出版「利尻島・礼文島のヤスデ綱およびムカデ綱ゲジ目」

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  大学院 D3の 開澤菜月 さん (日本学術振興会特別研究員DC1) が 執筆した下記論文が『利尻研究』に掲載されました。『利尻研究』は、利尻町立博物館の研究紀要です。掲載論文の内容は、利尻島と礼文島における野外調査、および 利尻町立博物館 の収蔵標本の調査に基づいた研究の成果です。なお、 この研究は、開澤さんが獲得した 利尻島調査研究事業 の助成金(2024 年度採択)に基づいて行われました。 書誌情報 開澤菜月・ 桒原良輔 ・山内健生 (2026) 利尻島・礼文島のヤスデ綱およびムカデ綱ゲジ目 . 利尻研究, 45: 67-76. [ Hirakizawa, N., Kuwahara, R. , and Yamauchi, T.   (2026)  Diplopoda and Scutigeromorpha (Chilopoda) from Rishiri and Rebun Islands, Hokkaido, Japan .  Rishiri Studies ,  45: 67-76. ] 要約 利尻島・礼文島から4 目6 科6 属6 種のヤスデ類を記録した.そのうち,利尻島新記録は3 種 (フジヤスデモドキ Japanioiulus lobatus ,ヒガシオビヤスデ Epanerchodus orientalis ,エゾヤマンバヤスデ Levizonus montanus ),礼文島新記録は4 種(フジヤスデモドキ,カギアンガラヤスデ(新称) Angarozonium aduncum , Yasudatyla yasudai ,エゾヤマンバヤスデ)であった.また,利尻島からは ゲジ Thereuonema tuberculata が確認され,日本におけるゲジの北限記録となった. Abstract A total of six millipede species were recorded from Rishiri and Rebun Islands, Hokkaido, Japan. Of these, three species ( Japanioiulus lobatus ,  Epanerchodus orientalis , and  Levizonus montanus )...

学生企画展示「知られざるゾウムシの世界」

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  本研究室の大学院M2の友田壮祐君と学部2年生(研究室配属前)の大崎陽菜さんによって、学生企画展示「知られざるゾウムシの世界」が 帯広畜産大学附属図書館 で開催され、無事に終了しました。図書館での小規模な展示なので、昆虫標本は用いず、ゾウムシに関する書籍、POP、写真などが展示されました。随所に工夫がこらされており、博物館でも展示できるレベルだったと思います。もっと早くにこのブログで取り上げれば良かったのですが、うっかりしておりました。  詳細は下記からご覧ください。 学生企画展示「知られざるゾウムシの世界」を開催中! – 帯広畜産大学 図書館での展示風景

オンライン昆虫学会議2026でマダニ類に関するポスター発表

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 2026年2 月28日(土)の午後に開催された オンライン昆虫学会議2026 (昆虫分類学若手懇談会主催)で、大学院M2の渋谷隆伸君の修士論文の一部分がポスター発表されました。タイトルと発表者は以下の通りです。 タイトル:北海道東部においてエゾタヌキから採集されたマダニ類 発表者:渋谷隆伸,荒井菜花,浅利裕伸,山内健生  この内容は、帯広畜産大学の昆虫学研究室と野生動物管理学研究室 における共同研究の成果です。この研究を行った渋谷君は、もともと 野生動物管理学研究室の学生で、哺乳類に関する卒業研究を行いました(指導教員: 浅利裕伸 准教授 )。その後、大学院生として昆虫学研究室へ移り、北海道東部の哺乳類に寄生するマダニ類について修士研究を行いました。渋谷君は 、北海道特産亜種である エゾタヌキ の新鮮な死体(ロードキルなど)41頭の体表から 12,000個体以上の マダニ類を採集し、多くの新知見を得ました。     オンライン昆虫学会議2026 は誰でも参加可能で、今回は合計30題のポスター発表が行われました。渋谷君のポスター発表についても、他大学の多くの学生から質問があり、有意義な交流が行われました。

博士学位論文公開審査会

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  2026年2月10日(火)の14:45から、帯広畜産大学 講義棟2番講義室にて、大学院 D3の 開澤菜月 さん( 日本学術振興会特別研究員 DC1)の博士学位論文公開審査会が開催されました。発表内容は、冬期を中心に活動するヤスデ類とムカデ類に関するものでした。『 Edaphologia 』『 Check List 』『 Biogeograpny 』などの査読付き学術雑誌に論文(開澤さんが筆頭著者)として掲載された内容や印刷中の内容が含まれていました。会場には、ヤスデ類とムカデ類の液浸標本や模型が展示され、開澤さんが著者に含まれている多数の参考論文(学位論文とは直接関係しない)が閲覧可能な状態で置かれていました。  2月の慌ただしい時期であるにもかかわらず、帯広畜産大学教員、元教員、大学院生、学部生、卒業生など、20名以上が聞きに来られ、活発な質疑応答がなされました。教員だけでなく大学院生からの質問が多かったことが特徴的でした。質疑応答を終え、 申請者と一般参会者が退室した後、 主査1名と副査3名による厳正な審議が行われました。結果は、文句なしの合格でした。おめでとうございます。 公開審査会 に使われたスライドのトップページ

卒業研究発表会と修士研究発表会

  2026年1月30日(金)の8:45~17:25、 帯広畜産大学環境生態学ユニット の2025年度 卒業研究発表会が、総合研究棟 II 号館 1階の102 教室で開催され、本研究室の2名(田中君、山田君)が口頭発表を無事に済ませました。質疑応答も見事でした。お疲れさまでした。  さらに、2月6日(金)の8:55~16:00、環境生態学コースの2025年度 修士研究発表会が上記の教室で開催され、本研究室の3名(渋谷君、篠谷君、友田君)が口頭発表を済ませました。質疑応答も見事でした。さらに、他研究室の学生の発表に対する質問ができたことも良かったと思います。  修士研究発表会は、卒業研究発表会とは異なり、公開審査の場でもあります。もちろん、3名とも文句なしの合格でした。おめでとうございます。